SEAnews 2000-07-19 ArtNo.23146

【ニューデリー】政府の外国直接投資(FDI)誘致努力に関わらず、ＦＤＩの流入は縮小傾向を見せている。商工省の最新予測によれば、2000年4月のＦＤＩ流入量は8300万米ドルと、3月の2億5700万米ドルに比べ67％、2月の2億9000万米ドルに比べ71％の落ち込みを見た。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが17日伝えたところによれば、政府が今年2月に大部分の投資プロジェクトを自動認可ルートに含めたにも関わらず、ＦＤＩの流入は拡大はおろかかえって減少している。また政府が同方針を決定後2ヶ月を経ても大部分の投資プロジェクトがこれまで通り外国投資促進局(FIPB)を通じて認可申請を行っており、自動認可ルートを利用していない。
海外在住インド人(NRI)の投資は今年2月の500万米ドルから4月の600万米ドルに僅かに増加したが、非居住者によるインド企業の買収は2月の9000万米ドルから3月の7000万米ドル、そして4月の1600万米ドルに減少した。
1999－2000年度を通じたＦＤＩの流入は21億5000万米ドルと、1998－99年度の24億6000万米ドルから12％、また1997－98年度の35億6000万米ドルに比べ39％、それぞれ下降した。
僅かな救いはＮＲＩの投資が1998－99年度の6200万米ドルから1999－2000年度の8400万米ドルに24％、株式買収が同期に4億米ドルから4億9000万米ドルに22％増えたとこと。しかし現状では、今年通年で政府が目指す100億米ドルのＦＤＩ誘致を実現するのはほとんど不可能と見られる。