【ニューデリー】外国直接投資(FDI)に関する閣僚グループ(GOM:the group of ministers)は、1)ベンチャー・キャピタル、2)非銀行金融会社(NBFC)、3)特別経済区(SEZ)、3領域へのスムースなFDIの流入を確保するための重要施策を提案した。
インディアン・エクスプレスが15日伝えたところによれば、Yashwant Sinha蔵相、Murasoli Maran商工相、Ram Vilas Paswan通信相らが出席したGOM会議の席では、年間100億米ドルのFDIを誘致する目標を達成するために、FDIの流入経路に存在する各種ハードルを除去する様々な手だてが話し合われた。今回の提言内容は追って閣議にかけられ、最終判断が下される。
消息筋によれば3閣僚はインターネット関連領域へのFDI誘致の潜在性に関して以下の共通した見方を確認した。第1にガイドラインさえ緩和すれば情報技術(IT)領域へのベンチャー・キャピタルの流入が拡大する潜在性が存在し、この種の潜在性を全面的に開拓されねばならない。第2に新輸出入政策の下、税制優待の認められたSEZを開発することが目指されているが、SEZ開発プロジェクトへの投資を誘致するには、より多くの奨励措置が必要である。
今年1-3月の間のFDI流入額は9億9240万米ドル。昨年通年(1-12月)のそれは40億1600万米ドルだった。FDI流入額は1997/98年度の35億5700万米ドルから1998/99年度の24億6200万米ドルに下降した。開発途上国に流入するFDIに占めるインドのシェアは1997年の1.9%から1998年の1.4%に下降、関係方面の懸念を生じさせている。
部門別に見るとエンジニアリング部門は過去3年FDI流入額のトップを占め、1998/99年度に46%の急増を見た化学部門が第2位を占めた。サービス部門は1997/98年度の3億2130万米ドルから1998/99年度の3億6850万米ドルに拡大し第3位。1997/98年には最高額のFDIを誘致した電子/電器部門は1998/99年度は振るわず4位に後退した。