2000-07-18 ArtNo.23136
◆ウィプロ子会社EnThink、ブルートゥースに照準
【バンガロール】地場情報技術(IT)会社Wipro Incのサンタ・クララ拠点の完全出資子会社EnThink Incは“Bluetooth”技術をベースにした製品の開発とそのマーケッティングに照準を合わせる計画だ。
エコノミック・タイムズが15日報じたところによると、Erricson、IBM、Intel、Nokia等が共同開発したブルートゥースはケーブルやコネクター無しで携帯電話を、ノートブック・コンピューター等のモバイル機器に接続できるワイヤレス技術。
EnThinkは直面する資金難はともかく、最高経営者(CEO)のSridhar Mitta氏を初めとするトップ管理職が相次いで辞職したことで、マスコミ種とされてきた。半導体IP(知的財産)の開発を目指して1998年9月に授権資本/払込資本248万米ドルで設立されたEnThinkは、昨年度も前年同様損失を計上した。
ウィプロ副社長も兼ねるEnThinkのVivek Paul取締役によると、純粋なIPビジネスを志向する企業は誰もが成功するとは限らない。EnThinkもそうした企業の1社で、シリコンIP企業からシステム・オン・チップあるいはファブレス・デザイン会社へ転進を図っているが、ベンチャー・キャピタル(VC)会社を魅了するには至っていない。シリコン・バリーのVC会社は同社が有するタレントは評価したものの、同社そのもを評価していない。こうした中で複数のタレントを失った同社は目下新CEOの適任者を物色していると言う。
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