SEAnews 2000-07-17 ArtNo.23128

【ニューデリー】年商8000クロー(US$17.88億)のタバコ会社ＩＴＣは先週木曜ブランド・レジャーウェアを発売し、リテール・マーケットに進出するとともに、完全出資のインフォテック子会社を設立すると宣言した。
エコノミック・タイムズ(ET)は「ＩＴＣは悪戯に興じているのか、事業多角化に陶酔しているのか」と疑問を呈し、「ＩＴＣ本社が発したシグナルから見る限り、その両方の嫌いがある」とコメントしている。
ＥＴ紙とヒンドゥー・ビジネス・ラインが14日報じたところによれば、ＩＴＣのY C Deveshwar会長は先週記者会見し、以上の消息を明かにした。それによると、新ＩＴ子会社はＩＴＣ社内のソフトウェア部門と英国拠点の子会社ＩＴＣインフォテックを傘下に収め、年間売上は約700万米ドルに達する見通しだ。新会社の設立は7月24日の年次総会においてＩＴＣ株主の承認が求められる。株式オプション・スキームを通じて再編下のグループの最良のタレントの維持が目指される。
小売業への進出はコンサルタント会社McKinseyの勧告に基づくもの。ＩＴＣは系列会社を通じて新小売事業に250クロー(US$5588万)を投じ、向こう3乃至5年間にWills Sportsチェーン店100店をオープンする。短期的にカジュアルウェアに照準を合わせ、長期的にはスーパーストアの開設も目指す。
ＩＴＣはホテル、タバコ、紙、包装を中核業務とするが、さらに多くのビジネスを手掛けることができ、小売ビジネスへの進出は事業多角化戦略の一環である。小売ビジネスは最終的にライフスタイル・プロダクツ全てをカバー、これらにはパーソナル・ケアやアクセサリーも含まれる。今後5年間に小売ビジネスだけで250～500クロー(US$5588万-1.12億)の売上達成を目指すと言う。