2000-07-12 ArtNo.23080
◆送電事業にソブリン・ギャランティー、投資収益も保証
【ニューデリー】バジパイ首相が最近の欧州連合(EU)訪問期間に発表した送電業に対するソブリン・ギャランティー・スキームは、民間送電会社により調達されたローンの全額をカバーするだけでなく、投資収益率も保証すると言う。
エコノミック・タイムズが10日伝えたところによれば、P R Kumaramangalam電力相は同紙のインタビューに対してソブリン・ギャランティー・スキームは民間送電事業会社が内外の市場で低コストな資金を調達するのを支援するもので、目下スキームの詳細が詰められている。政府が保証を引き受けることにより、金融機関は当該プロジェクトに対する融資をより真剣に検討するはずである。
送電料は州電力局(SEB)により支払われるが、料金の徴収はPower Grid Corporationが担当する。民間送電会社は全国送電網の不連続を埋めることができる。これにより電力の余剰地域から電力不足地域への電力の供給が容易になる。仮にSEBが支払い不能になった際には、中央政府が支払いを引き受ける。
ソブリン・ギャランティー・スキームは送電事業に対する投資の収益率をも保証することを目指しているが、一部のプロジェクトが入札方式を採用する一方、他のプロジェクトは合弁方式を採用するため、ケース・バイ・ケースの対応が図られる。
送電事業だけで民間部門に100億米ドルの投資機会が提供され、これは同市場の25%に相当すると言う。
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