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2000-07-12 ArtNo.23078
◆インド石油会社、製油パートナー求め世界漫遊
【ムンバイ】インド石油企業のトップが最近、オマーン、サウジアラビア、アブダビ、パリを頻々と訪れているが、世界漫遊の目的は資金難に直面する製油事業のパートナー探しにあるようだ。
エコノミック・タイムズが10日伝えたところによれば、こうした旅行者には、Essar Oil及びAV BirlaグループとHindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)の製油合弁事業Mangalore Refineries and Petrochemicals Ltd(MRPL)のトップが含まれる。Essar Oilは、過去3年来グジャラート州Vadinarにおける年産1050万トンの製油施設のパートナーを求めており、南部では資金難のMRPLマネージメントが同社の26%のシェアを引き受ける投資家を求め世界行脚行っている。
資金難に直面しているのは決して民間石油企業に限らず、Indian Oil Corporation(IOC)、Bharat Petroleum Corporation Ltd(BPCL)、そしてHPCL等の国営石油会社も同様である。BPCL幹部は600万トンのBina製油所プロジェクトを巡り、オマーンに日参している。インド/オマーン両国政府の合意に基づく同プロジェクトのオマーン側パートナーを務めるOman Oil Companyは目下、Essar OilとBPCLのプロジェクトを天秤にかけている。
インド最大の石油会社IOCはオリッサ州Paradipにおける600万トンの製油事業で手を結んだKuwait Petroleum Corporationとの関係が不調になり、他にパートナーを求めるか、さもなければ単独でプロジェクトを実行する他ない状況に立たされている。
これに対してHPCLはMRPLの他、Bhatinda製油所への投資家も物色している。
世界的に石油精製マージンが縮小し、少なからぬ石油会社が不採算な製油プラントの閉鎖を図っているこの時期に、製油施設の一層の拡大に巨額な投資を行うものはないように見られる。インドのような閉鎖型市場ではなおさらで、国内オイル・メジャーの努力が報われる可能性は大きくなさそうだ。
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