2000-07-12 ArtNo.23073
◆多目的車のM&M、今月末に新モデルBolero発売
【ニューデリー】インド自動車市場の競争が益々過熱する中で多目的車市場をリードするMahindra & Mahindra(M&M)は今年末に新モデルBoleroを発売、これまで親しまれてきた同社の看板商品Armada (Grand)モデルの生産を段階的に停止する方針だ。
エコノミック・タイムズが10日伝えたところによれば、ボレロのディーゼル・バージョンはアーマダ・グランドと同じ5段変速、2.5リッター、XD-3PF IDIエンジンに若干改良を加えたものを用い、ガソリン・バージョンにはいすゞ製1.8リッター、85bphエンジンを搭載する。
M&MのAlan Durante重役(自動車担当ED)によると、ボレロはタタのSumoデラックスやトヨタQualisと競争することになる。同氏は、価格は未定と語ったが、業界筋は55万ルピー(US$1万2294)前後と予想している。
当面ディーゼル・バージョンのみを投入し、暫く後にガソリン・バージョンを発売する。ガソリン・バージョンのエンジンとトランスミッションはいすゞから直接輸入する。ディーゼル・バージョンとガソリン・バージョンの生産比率は75:25。2輪駆動と4輪駆動のオプションが準備され、月間1000台の販売が目指される。新モデル投入に伴い、M&Mはこれまで手薄だった都市部における販促を強化する。
M&Mの2000年3月期の年商は4476クロー(US$10億)、純益は263クロー(US$5879万)、売上の半分が多目的車の販売で占められ、残りはトラクターの販売やその他のビジネスとなっている。
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