2000-07-12 ArtNo.23070
◆丸紅/熊谷組/シーメンス等、デリー地下鉄契約獲得競う
【ニューデリー】丸紅、熊谷組、ABB Daimler-Benz Transportation(Swiss)Ltd(Adtranz)、Siemens、Alstom、Hyundai等の多国籍企業とBharat Heavy Electricals (Bhel)やIrcon International等の地元勢が、デリー市内の地下鉄建設と地下鉄車両の納入に関わる3000クロー(US$6.7億)以上の契約獲得を目指しており、Delhi Metro Rail Corporation (DMRC)は間もなく落札者を発表する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが10日報じたところによると、地下軌道の建設、車両の納入、信号/電気工事に関わる入札には、約25社(チーム)が応札したが、落札者の発表は当初の予定より数ヶ月遅延している。
約1800クロー(US$4億)と見積もられる地下軌道の建設については、熊谷組、スペインのNesco、イタリヤのImpreglio、韓国のSamsung等が一次選考を通過した。全長11キロの地下道建設は2部分から成り、いずれも2005年3月の完成を目指して、先月着工されるはずだった。Adtranz とAlstomは、約850クロー(US$1.9億)と見積もられる車両の納入契約獲得を目指すと同時に、シーメンスらとともに約600クロー(US$1.34億)の信号/電気工事契約の獲得も狙っている。
デリー市大量高速輸送(MRT)システムの総コストは1万5000クロー(US$33.5億)と見積もられ、必要資金の56%は日本国際協力銀行(JBIC)、30%は中央政府及びデリー政府、14%は金融機関から、それぞれ調達される。
3つの地下路線の建設が予定され、第1期工事では2003年12月の完成を目処にShahdara/Barwala間の28キロが建設される。見積もり工費は約8100クロー(US$18.1億)、内8.3キロのShahdara/Tis Hazari区間の工事は40%ほど完成、約5キロのTis Hazari/Trinagar区間は今年5月に着工され、2003年6月の完成が予定されている。
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