1995-01-05 ArtNo.23
◆<馬>ブルジャヤの金利スワップ損失は内部問題:大蔵次官
【クアラルンプル】ブルジャヤ・インダストリアルBhd(BIB)の管理職2人が金利スワップ取引で会社に損失を被らせた事件は同社の内部問題で中央銀行に累が及ぶ恐れはない。
アンワル副首相兼蔵相と英国業界代表団の会談後記者会見したクリフォード・ハーバート大蔵次官によれば、この種の取引はたとえ政府が介在したにしても、何等特別のものではなく、関係する会社の内部で解決されるべき問題である。しかし仮に中央銀行が直接関与していたとすれば、中央銀行が問題の調査に乗り出す可能性も有ると言う。先週BIBは無断で金利スワップ取引を行った廉で取締役のヨン・テックミン氏と別の管理職1人に停職を命じた。金利スワップはインベストメント・バンク等が販促するディリバティブ(金融派生商品)の1つだが、BIBは同取引で1400万米ドルの損失を被ったとされる。ヨン氏は停職処分を受けた後、クレディ・スイス・ファイナンシャル・プロダクツとCSファースト・ボストンの2社を相手取って訴訟を起こす考えを表明している。これら2社はこの種の金融商品をヨン氏に紹介した際、そのリスクの大きさや投機性を何等説明しなかったと言う。(BT:1/4)
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