SEAnews 2000-07-03 ArtNo.22968

【ニューデリー】スクーターの製造を中核とするLML Ltdの2000年3月期年商は729クローと14％の落ち込みを見、純益も6.2クローに下降した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが先週金曜(6/30)報じたところによれば、ＬＭＬは顧客の関心がメタル・ボディー、変速ギア付きスクーターからモーターサイクルに移動したことが、業績不振の主因で、取り分け都市部でこうした傾向が顕著になったとしている。また売れ筋がハイエンド・スクーターからロー・エンド・モーターサイクルに変化したことも、業績に影響を及ぼしたと言う。
営業利益は43.8クローと、前年の120.2クローから大幅に縮小、金利支払いが24.9クロー、減価償却が22.8クローを記録した。販売台数は28万3071台と、前年(12ヶ月)比12.5％下降した。ちなみに1999年3月期18ヶ月間の売上は1246クロー、純益は39.5クローだった。
こうした中でＬＭＬは、幅広い市場のニーズに応じられるよう製品の種類や価格帯の拡大を図っており、2000－01年度には4ストローク・プラスチック・ボディー・スクーター、4ストローク・ステップ・スルー、4ストローク・チョッパー・スタイル・モバイクを市場に投入する他、環境にフレンドリーな液化石油ガス(LPG)エンジンやダイレクト・フュエル・インジェクション・システムの採用も検討している。
ＬＭＬ取締役会は期末配当を見合わせるとともに、8.8クローの優先株をDeepak Singhania重役(MD)に発行し、後者の持分を現在の47％から51％に拡大することを認めた。