2000-07-03 ArtNo.22965
◆ブリティッシュ・テレコム、全てのプロジェクトを棚上げ
【ニューデリー】British Telecom (BT)はこれ以前にセル式電話、インターネット・サービス、ソフトウェア開発、広帯域IPインフラストラクチャー等に関わるインドにおける様々な投資プロジェクトを提案して来たが、政策の不透明、適切な行政管理メカニズムの欠如等を理由に、インドにおける投資計画を全て棚上げした。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが先週木曜(6/29)報じたところによれば、BTのArun Seth重役(MD:インド/SAARC担当)は同紙のインタビューに対し、以上の消息を語った。それによると、インドにおける投資対象を見定めるのは極めて難しい。インドに比べ遙かに小さい東南アジア諸国のテレコム市場が過去数年間に驚異的成長を遂げ、香港、タイ、マレーシア等が魅力的市場として浮上、投資の優先順位は今やこれらの国にシフトしたと言う。
Ram Vilas Paswan通信相は、最近の米英訪問期間に、インドに流入する外国直接投資(FDI)は年間70億~80億米ドルのレベルだが、インドは2005年までに380億米ドル、2010年までに700億米ドルのFDIを必要としていると語った。しかしライセンス条件(売上分与率等)、ユニバーサル・サービス、相互接続料、長距離電話政策、セル式移動電話サード・オペレーター等の問題はほとんど進捗を見ていない。このためHutchisonやAT&Tは業務を再編し、新規投資を控えており、この他少なくとも10社がインド・テレコム市場からの撤退を決めていると言う。
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