2000-06-30 ArtNo.22952
◆住宅開発金融公社、タタ・コンサルタンシーとITサービスで合弁
【ムンバイ】住宅開発金融公社(HDFC:Housing Development and Finance Corporation)とTata Consultancy Services (TCS)は27日、海外顧客に情報技術対応サービス(ITES:IT-enabled services)を提供する50:50の対等出資合弁会社を設立する覚書を交換した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが28日報じたところによれば、HDFCのDeepak Parekh会長は覚書調印式の席上、新ビジネスの投資額は40クロー(US$894万)前後、借入と自己資本が各20クローで、ITESにはオンライン・インフォメーション、コール・センターを通じた支援サービス、リレーションシップ・マネージメント、バック・オフィス・データ処理が含まれると語った。
TCSのVinay Aggarwal上級副社長兼財務担当部長(CFO)によると、新会社は4ヶ月以内にムンバイとチェンナイにおける営業を開始する。初年度に50クロー、2年目は130クロー、3年目は300クローの売上が見込める。ITESは、目下TCSが手掛けているビジネスの分岐であり、HDFCの金融サービス領域における技術/経験との統合が図られる。将来はデータ・コンバージョンやウェブ・コンテンツ開発等のサービスも手掛ける。
ITESの世界市場規模は目下100億米ドルで、2010年には2000億米ドルに達する。またインドのITES輸出は年間2億3000万米ドルにのぼり、2010年には170億米ドルに達するものと見られる。
ソフトウェア&サービス企業全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)によれば、インドは向こう10年間にITES革命時代を迎え、100万人分の就業機会と8万1000クロー(US$181億)の収入が創出されると言う。
|