2000-06-29 ArtNo.22943
◆金融機関、RPGトランスミッションの財政状況に懸念
【ニューデリー】RP Goenka氏に率いられるRPG groupの運輸部門RPG Transmission(RPGT)は、流動性の逼迫と不健全な財政状況から取引銀行筋に大きな懸念を生じさせている。
エコノミック・タイムズが27日報じたところによれば、金融機関はRPGT自体の財務状況の他、グループ他社への前貸しやICDプログラムに疑問を表明、これらのものを早急に清算し、黒字を回復するよう勧告している。
RPGTはIndustrial Development Bank of India(IDBI)に対する返済を滞らせ、18クローの返済期限繰り延べを求めた。リード・バンクを務めるState Bank of India(SBI)は自己資本97クローのRPGTが85クロー以上を投資していることが、財政難の主因として善処を求めている。
RPGT内部筋によると、2000年3月期の損失は前年の12.5クローから4乃至5クローに縮小しており、KECの買収が認められれば、流動性の逼迫は大幅に緩和されるとしている。RPGTとKECの合併案はムンバイ高裁により棄却されたが、RPGTは上訴手続きをとっている。
しかしRPGTの損失はその程度では済まず、一層深刻と指摘する向きもある。それによると、過去2年間の累積損失が30クローにのぼる他、グループ内投資に伴う利子負担が約18クロー、KECに対する延滞金が15クローにのぼり、合計すれば60クロー(US$1341万)以上に達する。
ちなみにRPGTのLuv Chabra重役(MD)が最近退任したが、同社の財務担当重役は過去1年半にわたり空席になっていると言う。
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