【カルカッタ】Ford Motor Companyは、インド及び他のアジア諸国の大衆車市場を開拓するため、企業権益を買収するオプションを検討しており、インドではスズキとインド政府の50:50の合弁会社Maruti Udyog Ltd(MUL)に注目している。
エコノミック・タイムズが24日、フォードのアジア太平洋地域業務担当リージョナル・マネージャーLarry Prein氏の言を引用し報じたところによると、同社はインドのような開発途上国市場にマッチした小型大衆車を保持しておらず、それ自身でこの種のモデルを開発するか、他社を買収するか、検討している。仮にインド政府がMULの持分売却を計画、スズキがこれを買い取ることを放棄するなら、フォードが買収する可能性がある。同様にDaewoo Motorsの経営権を買収しても、インド市場にフィットした小型車Matizを手に入れられる。
フォードの欧州/米国市場における小型乗用車モデル、Focus、Fiesta、Ka等はインドの中型車市場にマッチしている。同社がインド中型車市場に投入したFord IkonはFocusをベースにしたものである。
Ford India LtdのJohn Fink副社長によれば、フォードは大衆車市場ばかりでなく高級車やスポーツ・カー市場にも新モデルを投入することを計画していると言う。