1995-01-21 ArtNo.229
◆<星>昨年の対ASEAN貿易34%増加
【シンガポール】シンガポールの昨年の対ASEAN(インドネシアを除く)貿易は一昨年比34%増の760億Sドルを記録した。
貿易開発局(TDB)は19日、記者会見を行いシンガポールと域内市場及び新市場の昨年の貿易実績を発表した。TDBはASEAN諸国以外の域内市場に中国、インド、ベトナム、ミャンマー、カンボジアを含め、また新市場としてアラブ首長国連邦、ロシア、メキシコ、チリを挙げている。シンガポールとインドネシアの貿易データは以前から公表されていない。ASEANはシンガポールの域内最大の市場で、インドネシアを除いても世界貿易全体の約25%と、対米貿易の28%のシェアに迫っている。特にマレーシアとの往復貿易は昨年38.1%の急増を見、550億Sドルを記録、以下タイ(S$157億、+25%)、フィリピン(S$36億、+19%)、ブルネイ(S$16億、+14%)と続く。ASEANを除く域内市場では中国(S$76億、+10%)、インド(S$31億、+20%)、ベトナム(S$27億、+26%)、ミャンマー(S$8.12億、+13%)、カンボジア(S$6.35億、-)の順で、対中貿易については中継貿易の活況(S$11億、28%増)が牽引役を果たした。新市場のアラブ首長国連邦(S$12億、+11%)、ロシア(S$11億、+45%)、メキシコ(S$3.12億、+48%)、チリ(S$1.14億、+12%)については、ロシア貿易が急増、ソ連解体以前の実績を上回ったのを初め、対メキシコ貿易も予想外の急増を見た。今年に関しては全体として昨年同様の成長が期待でき、経済危機に瀕したメキシコとの貿易が楽観できないのを除き、インド、ミャンマーとの貿易成長は更に加速、ベトナム、カンボジアとの貿易も堅調な成長が持続する見通しだ。(ST,BT,LZ:1/20)
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