2000-06-23 ArtNo.22886
◆ルーカスTVS、ディーゼル燃料噴射装置部門のパートナー物色
【チェンナイ】タミールナド州チェンナイ拠点の年商13億米ドルのTVSグループと英国拠点のブレーキ/ディーゼル燃料噴射装置メーカーLucasVarity Plcの合弁に成るLucas-TVSは、年商104クロー(US$2324万)のディーゼル燃料噴射装置ビジネスを分離独立させた後、新パートナーとの合弁会社に転換する計画だ。
エコノミック・タイムズが21日TVS幹部の言として伝えたところによれば、目下ルーカスTVSにはルーカスが51%、TVSが34%、金融機関が残りを出資しているが、ルーカスの新オーナー、TRWは最早自動車電装品にさしたる関心を有せぬことから、TVSはその持分を51%にアップ、社名もTVSルーカスに改める可能性を研究している。
またTRWがディーゼル・ビジネスから手を引く方針を決めたことから、ルーカスTVSもその戦略を転換、ディーゼル部門を分離し、サードパーティーとの合弁事業に転換することを計画していると言う。
ちなみに1999年3月にLucasVarity Plcにレバリッジド・バイアウト(LBO:買収対象会社の資産やキャッシュ・フローを担保に借り入れた資金で行う企業買収)を仕掛けた米国の自動車部品メーカーTRWは、インドとトルコの合弁事業を除きLucasVarityのディーゼル・ビジネスをGeneral Motors傘下の自動車部品メーカーDelphiに売却した。
業界筋によれば、仮にデルフィがTVSとの合弁に関心を示さぬ際は、既にインド進出を果たしたデンソウとTVSが手を組む可能性を指摘している。
一方、TRWがブレーキ・ビジネスに照準を合わせていることから、TVS傘下のBrakes Indiaとの提携も梃子にブレーキ・ビジネスが、ルーカスTVSの新たな成長領域になる見通しと言う。
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