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2000-06-22 ArtNo.22863
◆売上不振のカラーTV業界、ブラウン管値上げで再度打撃
【ニューデリー】需要減退から厳しい値下げ競争を強いられているカラーTV業界のボトム・ラインは、来月予定されるブラウン管の10%値上げで、一層の打撃を受けそうだ。
エコノミック・タイムズが20日伝えたところによれば、インド国内におけるカラー・ブラウン管の大部分を供給するSamtel、JCT Electronics及びLG Hotlineは、ガラスや他の原材料価格の上昇に対応し、7月から20インチと21インチ・ブラウン管の価格を3300ルピーと3600ルピーに平均300ルピー値上げする。ブラウン管メーカーは今年1月以来、国際的な原料ガラスの約300ルピーの値上がりを吸収してきたとされる。
消費用電子・TV製造業者協会(CETMA)は、これまでカラー・ブラウン管に対する関税引き下げ要求を積極的に支持しないならインド産業連盟(CII)から脱退すると、CIIに圧力をかけて来たが、同論議が再び過熱しそうな雲行きだ。
インドの年産500万台のカラー・ブラウン管産業は国際価格と国内価格の差から持続的な損失を被ってきたが、業界筋は今回の値上げはこうした損失を部分的に埋め合わせるに過ぎないと指摘する。同筋によると、カラー・ブラウン管はカラーTV価格の35~40%を占めるため、カラーTV業界がカラー・ブラウン管に対する関税引き下げを要求するのは理解できるが、政府は同時にカラー・ブラウン管部品に対する関税も引き下げねばならないと言う。目下カラー・ブラウン管には最高35%、ブラウン管用ガラスや他のコンポーネントには25%の関税が課されている。
今年第1四半期のカラーTV売上は、昨年同期に比べ10%ほど下降しており、カラー・ブラウン管の値上げは、確かにカラーTV業界の窮地を深めさせることになりそうだ。
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