2000-06-22 ArtNo.22860
◆MULトップ、近く緊急会議、Maruti800等値下げも
【プーナ】スズキとインド政府の自動車合弁会社Maruti Udyog Ltd (MUL)のトップ管理層は一両日中に緊急会議を開き、ここ数ヶ月の急速な売上下降に対する対策を協議する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン(HBL)が20日報じたところによれば、同社幹部はメンテナンスのための10日間の休業が明ける水曜前後に何らかの対策が講じられると予想した。
またインディアン・エクスプレスが21日伝えたところでは、MULは目下1万8000台の完成車在庫を抱えており、内60%がMaruti800で占められている。このため同モデルの2万ルピー程度の値下げが予想されると言う。
HBL紙によると、MULの過去2ヶ月の売上はいずれも目標を下回り、4月の目標販売台数3万7000台に対して実際の販売台数は3万台、5月は同4万2000台に対し、3万6984台にとどまった。この結果6月12日時点の完成車在庫は1万7000台に達した。
ディーラー筋は市場には過去数ヵ月の4万ルピーの値上げを吸収するムードは存在しないと指摘する。MULの各種モデルの価格はMPFI(multi-point fuel injection)の導入で2万7000ルピー値上げされたが、その後、新販売税スキームの導入で1300ルピー・アップ、合計すると4万ルピー上昇したことになる。こうしたことから緊急会議では値下げ問題が討議の中心になる見通しと言う。
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