SEAnews 2000-06-20 ArtNo.22839

【ニューデリー】インド国内における1999－2000年度の情報技術(IT)支出は製品／サービスを含め1万6538クロー(US$36.9688億)を記録、前年の1万2734クローから30％アップした。
ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルドが17日、市場調査会社International Data Corporation (IDC)の最新調査報告書を引用して報じたところでは、デスクトップ・パーソナル・コンピューター(PC)、サーバー、コンピューター周辺機器を含むハードウェア支出は9280クローと、前年の6693クローから38.6％拡大、他のカテゴリーの伸びを凌ぐ最高の成長率をマークした。この結果ハードウェア支出のＩＴ支出全体に占める比率も前年の53％から56％にアップした。ハードウェア支出の伸びを牽引したのはデスクトップＰＣで前年の3371クローから4825クローに43％ジャンプした。これに対してパッケージ・ソフトウェア支出は1335クローから1620クローに21.4％、ＩＴサービス支出は3326クローから3916クローに18％、ＩＴ訓練／消耗品支出は1381クローから1722クローに25％、それぞれアップした。
ＩＴ部門は他のほとんどの部門を凌ぐ急成長を遂げてきたものの、政治的先行きの不透明も祟って1996年以来、成長鈍化の趨勢を辿っていたが、1999－2000年度は5年ぶりに成長が加速した。
ＩＤＣはその報告書の中で、1999－2000年度は国内経済全般にとってもＩＴ産業にとっても困難な年だったにも関わらず、インドＩＴ部門は目覚ましい成長遂げたと評している。それによると、パキスタン国境Kargilにおける紛争事件でスタートしたこの年は、国会下院選挙やＹ2Ｋ問題にも直面、国内経済活動は一度ならず、停頓を強いられた。またこの年下半期には、電子キー・コンポーネントの不足を来たし、少なからぬ部品が急騰した。