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2000-06-15 ArtNo.22793
◆スクーター・インディア、産業財政再編局の監督下から離脱
【ニューデリー】年間ベースで黒字転換を果たしたScooters India Ltd(SIL)は、産業財政再建局(BIFR:Industrial and Financial Reconstruction)に対する報告義務を解除された。これにより政府持分売却を通じた戦略パートナーとの提携交渉も大きく前進する見通しだ。
エコノミック・タイムズが14日報じたところによれば、政府は既にSILの70%の持分を戦略パートナーに売却することを認めており、政府持分処分局(DOD)のコンサルテーションの下に目下同案件の検討が進められている。
SILはBIFRに対して、Price WaterhouseCoopersがイタリヤのスクーター・メジャーPiaggioとスズキを戦略パートナーの候補としてリストアップしたと報告している。
1999年3月31日時点のSILの自己資本は31.69クロー、2000年3月31日のそれは38.19クローと見積もられている。
自己資本は黒字に転換し、過去3年間の営業も年間ベースでは黒字を続けているが、累積損失は依然解消していない。また純益も1998年の11.88クローから1999年の6.60クローに半減した。
SILは、ウッタルプラデシュ州アラハバード高裁が同社製2ストローク・エンジンを搭載した二輪車の登録を禁止したことから大きな打撃を受けた。その後同社は二輪車の製造を停止、三輪車の製造に集中している。
SILは目下米国企業と後者が開発したEuro-I排ガス基準を満たしたエンジン・プロットタイムの製造に関する交渉を進めている。また目下隣国の首都カトマンズではSILが開発した電気自動車数千台が運行しているが、インド国内のウッタルプラデシュ州ラクナウでは輸入バッテリーと充電のコストが嵩み、電気自動車販売が停頓している。
BIFRは、こうした中でSILに、来月再開される高裁審理に際して、新エンジン開発の時間的猶予を求めるとともに、労働者の解雇を回避するため、旧モデルを引き続き製造することを認めるよう求めることをアドバイスしたと言う。
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