2000-06-15 ArtNo.22790
◆リライアンス、Spicペトロケミカルの救済に関心
【チェンナイ】地元石油化学大手Relianceグループは農業化学大手Southern Petrochemical Industries Corporation Ltd(SPIC)傘下のSpic Petrochemicals Ltd (SPC)の部分的救済に関心を寄せている。
エコノミック・タイムズが13日報じたところによれば、リライアンスは金融機関の勧誘を受け、SPCの救済に関心を表明したもので、目下関係交渉が進められている。
金融機関はマーケッティングと財政双方を強味とする戦略パートナーを見出し、過去4年間にわたり停頓しているSPCプロジェクトをできるだけ早く完成させたい考えだ。
Spic筋は、「リライアンスは設備機器の買収に関心を表明している」と述べたが、SPCによるその他の領域に対する投資や利子に関してリライアンスが如何なる姿勢を見せているかについてはコメントを控えた。
同筋はさらに「SpicとMadras Refineries Ltd (MRL)の間で結ばれた覚書は間もなく政府の認可が得られる見通しで、政府の承認が得られさえすれば、少なからぬパーティーが同プロジェクトに投資する意向を表明している。プロジェクトは依然として実行可能」と付言した。
SPCは1994年に創設されて以来、高純度テレフタル酸(PTA)及びポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)の製造事業に多額の資金を投入してきたが、MRLは同プロジェクトは、これ以前に結ばれたMRLとSPICの合弁契約に競合するものであるとして、訴訟を起こした。結局MRLはSpicとの合弁事業の解消を認め、1998年に覚書を交換した。Spicは目下同覚書に対する政府の認可を待っている。
消息筋によれば、リライアンスは既に膨大なPTA/PFY製造能力を有することから、新たなPTA/PFY設備が稼働することを望んでいない。しかしながら金融機関の要請を入れ、600クローの債務の肩代わりのみを引き受ける意向を表明したとされる。しかし同プロジェクトに300クローの資本や前貸しを行っているSpicとしては、この種の提案は受け入れ難いものと見られる。
一方、IDBIとICICI及びSBIの金融機関3行がSPCに対する主要なエクスポージャーを抱えており、これら3行もSpicとMRLの覚え書き対する政府の認可の遅れに焦慮しているとされる。
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