2000-06-12 ArtNo.22751
◆鉄鋼省、スチール・プロジェクトの遅延巡り合同会議招集
【ニューデリー】インド鉄鋼省は少なからぬスチール・プロジェクトの遅延に懸念を抱いており、大蔵省/金融機関/鉄鋼産業代表の合同会議を招集、金融問題のスピーディーな解決を図る計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9日報じたところによると、合同会議の主要議題は鉄鋼会社と金融機関の意見の相違を埋めることにある。
少なからぬプロジェクトがコスト超過を来していることから金融機関は、鉄鋼産業に対するエクスポージャーの縮小を図っており、新規プロジェクトに対しては生産が開始されるまで貸付金の貸与をストップしている。実際のところ鉄鋼省は既に3月にこの種の会議を招集し、鉄鋼業界と金融機関の相違克服を図ったが、さしたる成果は上がらなかった。
大部分のプロジェクトは工期の遅れとコスト超過に直面しているが、これは主に一般投資家からの資金調達が困難に陥っているためで、プロモーター自身も往々にして期限内にそれ自身の出資金を拠出することに失敗している。
業界筋によれば、目下、合計19件、販売可能な鉄鋼製品にして年間1300万トンの製造施設に関わる約3万クロー(US$67億)の投資プロジェクトが金融機関により認可されていると言う。
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