2000-06-12 ArtNo.22750
◆イスパット・メタリクスの熱延事業、3年連続コスト超過
【ムンバイ】溶銑製造のIspat Metallics India Ltd(IMIL)は2000年3月期にも3年連続、280クローのコスト超過を記録、これによりプロジェクト・コストは当初見積もりの1074クローから2120クローに拡大した。
インディアン・エクスプレスが9日伝えたところによれば、マハラシュトラ州Ratnagiri地区Dolviに設けられた高炉は、グループの旗艦Ispat Industries Ltd(IIL)の熱間圧延コイル(HRC:hot rolled coil)製造事業に溶銑の供給を開始したが、もともと1999年7月に稼働するはずだった同高炉の商業生産は、資金難から2000年9月に延期された。イスパット幹部は、ホット・コイル・プロジェクト(第2期)は2000年12月までに商業生産にこぎつけられると語った。
コスト超過の主因は265クローの金利負担だが、最近の金融機関による査定では、プロジェクト・コストは当初の1074クローから2120クロー(1997-2000の間の超過額1046クロー)に上方修正された。
イスパット幹部はコスト超過についてコメントを控えたが、高炉は今年10月に商業生産を開始、引き続いて焼結プラントも試運転を開始すると語った。
金融機関はプロモーターがそれ自身も新規資金を注入することを条件に163クローの貸付を認めたが、プロモーターの資金注入がスケジュール通り行われなかったことから貸付も実行しなかった。
しかし163クローのギャップの補填はIDBI(89クロー)、ICICI(44クロー)、LIC(26クロー)、GIC(4クロー)により引き受けられたようだ。
建設期間の利子250クローに関しても、IDBI(100クロー)、ICICI(41クロー)、IFCI(21クロー)、IIBI(9クロー)、UTI(22クロー)、LIC(24クロー)、GIC(4クロー)が分担して融資する。この他に必要とされる15クローの経費のみをプロモーターが注入することになったと言う。
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