【ムンバイ】タタ・グループは終にTata Electric Companies (TEC)傘下の電力会社3社、1)Tata Power Company Ltd、2)Andhra Valley Power Supply Company Ltd、3)Tata Hydro-Electric Power Supply Company Ltdを合併する見通しだ。
インディアン・エクスプレス及びヒンドゥー・ビジネス・ラインが9日報じたところによれば、3社はムンバイにおける電力供給ライセンスを保持し、合計売上は3000クロー、売上比率は5:3:2。TECは国内電力供給ライセンス保持者の設備能力の50%を占める。関係3社の取締役会は今月14日に会合し、合併問題を協議する。
消息筋によるとタタ・グループは長期にわたり3社の合併を検討してきたが、印紙税に関わる規則が緩められたのを期に、実行に移す方針を決めたものと見られる。
タタ・グループのトップは先週木曜会合し、関係問題を協議するとともに、Reliance Industries Ltd(RIL)のBombay Suburban Electricity Supply Ltd (BSES)に対する公開買い付けに対抗し、カウンター・ビッドを行うか否かを話し合った。しかしこの種のカウンター・ビッドにはメリットがないとの判断が下されたとされる。
今回の合併案はBSESの電力購入の縮小でTECの売上が大幅に下降する中で再提起された。BSESはDahanuに独自の発電施設を設けたことからTECからの購入量をカットした。こうしたことからTECはマハラシュトラ州政府にBSESのPalgharにおける495MWの新発電事業を許可せぬよう求めている。同社はその一方で独立電力供給業者(IPP)及びキャプティブ・ユニットの電力事業に4800クローの投資を予定している。