2000-06-09 ArtNo.22731
◆オンキヨー、チェンナイ工場にUS$100万追加投資
【チェンナイ】オンキヨーは製造業務を中国からインドに移転する計画の一環として、タミールナド州のチェンナイ工場に100万米ドルを追加投資する。
エコノミック・タイムズが8日伝えたところによると、オンキヨーは完全出資子会社Onkyo India Private Ltdを通じて、今年初以来16クローを投じてきたが、100万米ドルが追加投資されれば、チェンナイ工場への累積投資額は20.5クロー(US$458万)に達する。
オンキヨー・インディアの S Chadda重役(MD)によると、同社は中国でこれまで大量のスピーカーを製造してきたが、これらの業務は徐々にインドに移転される。とは言っても中国にオンキヨーの独自工場はなく、委託製造方式が採用されている。
チェンナイ工場では今年10月から電話やコンピューター用のマイクロスピーカーを当初月間30万ユニット製造、日本や欧州のノキアに納入する。向こう2、3年間にスピーカーの月間製造量は200万~300万ユニットに拡大される。
今年末までには自動車用スピーカーをインド市場に投入する。既にタタ・サファリ、ホンダ・シティーにOEM(相手先商標製造)方式で納入しており、Maruti Udyog Ltd(MUL)に対する同様の納入交渉も進められているが、今後はフォード、ジェネラル・モーターズ等への直接納入が目指される。
輸出志向ユニット(EOU)に指定された同社は製品の75%を輸出している。インド国内市場にも関心を有するが、輸出加工区から国内市場に製品を供給するのは決して魅力的ではない。このためマドラス輸出加工区(MEPZ)の外部に第2の生産ラインを設ける可能性を検討している。
目下のところは、生産ライン2本、2交替制で月間45万ユニットを生産しているが、来月は60万ユニットに拡大、現在の300人の従業員も40~50人増員される。昨年の営業額は29クローだったが、今年は(1-12月)30~35クローを見込んでいると言う。
|