【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)はカナダの通関歳入局(CCRA:Canada Customs and Revenue Agency)がインド製熱間圧延炭素鋼プレートにトン当たり1738ルピーの反ダンピング税及び相殺関税を課すことを提案したことから、深刻な打撃を被りそうだ。
インディアン・エクスプレスが6日報じたところによれば、これは2月に課されたトン当たり1703ルピーの暫定税率を35ルピー上回っている。
最終判断はカナダ国際貿易裁判所(CITT:Canadian International Trade Tribunal)における審理を経た後6月29日に発表される見通しだが、インド政府は2つの理由を列挙して、CCRAの裁定に抗議する計画だ。第1に調査期間にインドからカナダに輸出された関係プレートは2万4382トンに過ぎず、カナダ国内産業が実質的打撃を被ったとは見なせない。またこれらの鉄鋼製品の輸出価格はトン当たり350米ドル(FOB)で、この値であれば、カナダ業界が打撃を被る恐れはない。
仮にCCRAの提案が受け入れられれば、既に米国市場でも反ダンピング税の適応を受けているSAILにとって二重の打撃になると言う。