2000-06-07 ArtNo.22704
◆Italcementi、ゴール一族とJaiprakash権益買収協議
【ムンバイ】イタリヤ拠点のセメント会社Italcementiは数週間前にKK BirlaグループのZuari Cementの50%の権益を買収したばかりだが、今度はデリー拠点のGaur一族と同様のセメント合弁交渉を進めている。
インディアン・エクスプレスが5日伝えたところによれば、Italcementiは間もなくゴール氏に率いられるJaiprakash Industriesが設立を計画するセメント子会社に50%出資することになる見通しだ。Jaiprakashは年産250万トンのセメント部門を分離独立させる問題に関して金融機関の承諾を求めており、これはItalcementiとの合弁事業の伏線と見られている。
消息筋によればJaiprakashは傘下のセメント部門を、完全出資子会社のBela Cementと合併した後、海外の戦略パートナーに資本参加を求めるものと見られる。合併後のセメントの年産能力は420万トンになるが、同社は最近そのセメント・ビジネスを1500クロー(US$3.415億)と評価している。
Jaiprakash Industriesの幹部はセメント部門を分封し、中核とする建設/エンジニアリングに集中する計画を明らかにするとともに、金融機関が既に帳簿価格による分封を原則的に承認したことを確認した。しかし分封後のセメント部門を戦略パートナーとの合弁事業に転換するか否かについてはコメントを控えた。
消息筋によれば、これ以前にはフランス企業Lafargeやメキシコ企業Cemexも同セメント部門権益に関心を寄せていたが、これら両社とゴール一族との協議は不調に終わったようだ。
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