2000-06-06 ArtNo.22687
◆VSNL、ブリティッシュ・テレコムとの接続を拒絶
【ムンバイ】政府系国際電話会社Videsh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)は、一度はUS$5億の野心的なリージョナル・ハブ計画で手を結んだとブリティッシュ・テレコム(BT)と、国際電話の接続料問題を巡り対立、BT顧客に対する通話接続サービスを拒絶すると言う前例のない措置をとった。
エコノミック・タイムズが3日報じたところによれば、BTの契約者は今ではMercuryやCable & Wireless等、VSNLと提携する他の電話会社を迂回してインドに接続されている。消息筋によれば、VSNLは100クロー(US$2276万)を超える接続料の支払いが拒絶されたため、接続をストップする方針を決めたと言う。VSNLのRSP Sinha財務担当重役はBTに対する接続サービスを停止したことを確認したが詳細に触れることは避けた。
BTの国際通信(アジア太平洋)主任Kristen Hannah女史は、VSNLとの間に接続問題で対立が生じていることを認めたが、VSNLから国際通話の接続を拒絶されたか否かについてはコメントを控え、両社の紛争は遠からず解決するとの見通しを示した。
消息筋によれば、海外からインドに接続される通話は、国内から外国に接続される通話を上回る。このため莫大な収支不均衡を来した外国電話会社とVSNLとの接続料を巡る紛争が生じ、過去数ヶ月支払いの遅延も出ていた。VSNL幹部によると、同社は滞納者には厳しい姿勢で臨む方針を決めたと言う。
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