2000-06-06 ArtNo.22686
◆ビルラAT&Tタタ連合、スパイス・テレコムの合併目指す
【ムンバイ】Birla-AT&T-Tata連合はBK Modi氏がプロモーターを務めるカルナタカ/パンジャブ・サークルのセル式電話サービス会社Spice Telecomの合併を目指し、交渉を進めている。もし協議が妥結すれば契約者ベース40万人のセル式電話会社が誕生する。
インディアン・エクスプレスが3日報じたところによれば、ビルラAT&Tタタはムンバイ拠点の投資銀行に取引のとりまとめを依頼しており、協議は間もなく妥結する見通しだ。
AV Birla groupとAT&Tの51:49の合弁事業ビルラAT&Tはマハラシュトラ/ゴア/グジャラート・サークルの営業ラインセンスを有し、契約者ベース10万5000人。Tata/Bell Canada/AIGの51:39:10の合弁会社Tata Communicationsはアンドラプラデシュ州のライセンスを有し、契約者ベースは約6万人。
これに対してModi Wellvest Pvt Ltd/モーリシャス拠点のDistacom Ltd/Motorola Networks Ltdの51:39:10の合弁に成るスパイス・テレコムはパンジャブ州に7万9672人、カルナタカ州に6万8900人の契約者を有する。同社はカルナタカ州に1150キロの光ファイバー・ケーブルを敷設、さらに900キロを追加する計画だが、1999年10月時点までの資本支出は既に450クロー(US$1.0245億)に達している。
アナリストらは、合併はインドのソフトウェア・ベルト称されるバンガロール/ハイデラバード/プーナ/アーマダバードにおける価格競争に耐え得る強力な財政基盤を備えたテレコム事業者を誕生させ、カルナタカ/プーナ・サークル・ライセンス所持者、Bharti一族所有のJT Mobilesやグジャラート州ベースのHutchison Whampoaに大きな脅威を及ぼすものと見ている。Hutchison WhampoaはHinduja一族がプロモーターを務めるFascelの49%の権益買収交渉を進めている。
|