2000-06-05 ArtNo.22669
◆Ennore発電所、南部諸州に各400MWの電力引き取り要請
【バンガロール】Power Trading Corporation (PTC)は南部諸州に対し、タミールナド州における1800MW(メガワット)のEnnore発電プロジェクトから各400MWの電力を引き取るよう要請した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2日、消息筋の言として伝えたところによれば、タミールナド電力局(TNSEB)は既に2000MWの電力を購入するためにエスクロー(第3者寄託金)口座を設けており、エスクロー口座を通じた新たな支払い保証は400MWが限度である。このためPTCはアンドラプラデシュ州、カルナタカ州、ケララ州の電力配給会社に接触、以上の申し出を行ったとされる。
Ennore発電事業は同名の新港に隣接して設けられる液化天然ガス(LNG)ベースの発電所でタミールナド州工業開発公社(TIDCO)は新港に再ガス化施設やLNGターミナルを設ける工事に着手している。
PTCのオファーは、各州電力局とPTC間に、またPTCとEnnore発電事業のプロモーターDakshin Bharat Energy間に電力購入契約(PPA)が結ばれることを意味する。
プラント負荷率(load factor:平均負荷÷最大負荷)が85%に設定されているため、年間30億ユニットの電力供給が可能だが、内約200MWは非常用に留保される。
しかし肝心の電力料はまだ協議されていない。カルナタカ州の電力配給会社はCrisil Advisory Servicesにこの種のアレンジのフィジビリティー調査を依頼しており、他州もこれに倣うものと見られる。
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