【ニューデリー】インドのセメント市場におけるパイ拡大を図る内外の企業の競争は益々過熱、年商110億米ドルのフランス企業Lafargeはチェンナイ拠点のRamcoグループとMadras Cementsの買収交渉を進めている。
エコノミック・タイムズが1日、消息筋の言として伝えたところによれば、関係協議は最終段階を迎えており、数日中に発表が行われる見通しだ。ラファージュは年産350万トンのマドラス・セメントを約1500クロー(US$3.41億)で100%買収することを目指しているが、Ramcoグループは合弁を組む可能性も検討しているとされる。
マドラス・セメントはタミールナド州に3カ所-Jayanthipuram (110万トン)/Alathiyur (90万トン)/Ramasamyraja Nagar (75万トン)、アンドラプラデシュ州に1カ所(Rajapalyam)セメント・プラントを擁する。生産能力は年間275万トンから最近350万トンに拡大された。同社はこの他チェンナイに生コン・プラントも設けている。
ラファージュは既にTata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)のセメント部門を550クローで、Raymondを785クローで、それぞれ買収しており、マドラス・セメントを加えるなら、東部と南部海岸のセメント市場支配の地歩を固めることになると言う。