2000-06-01 ArtNo.22643
◆エア・インディアとインディアン・エアラインズを同時に民営化?
【ニューデリー】インド政府幹部は、Air India (AI)とIndian Airlines (IA)を抱き合わせで同時に民営化する可能性を示唆した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが31日、政府持分処分局(DOD:Department of Disinvestment)のPradeep Baijal次官の発言として報じたところによると、国際線運航のAIと国内線運航のIAを相前後して民営化するなら戦略パートナーは双方に出資し、経営や運航ルートの面で両社の長短を相互補完させることができる。
インド政府は先週AIの60%の持分を売却、内40%は戦略パートナーに、20%は金融機関と一般投資家に配分すると発表した。外国航空会社を含む外国投資家は、戦略パートナーに配分される40%中最大26%までを取得できる。
一方、インド政府は今年1月末にはIAの51%の持分を処分する方針を発表した。この内26%が戦略パートナーに提供され、残りの25%は幅広い投資家に提供される。しかし外国航空会社の出資は認められていない。
外国投資家にAIの26%の権益がオファーされたことにより、外国航空会社らの競争が白熱化し、AIのシェア値上がりが期待されるが、政府としては国内企業が40%の権益を全て取得することにも反対しないと言う。
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