【ムンバイ】Tata Engineering and Locomotive Company (Telco)は、2000年3月期には特別項目の134.34クロー(US$358万)の利益に助けられ、辛うじて71.20クロー(US$1621万)の純益を計上したが、前年の97.46クローを27%下回った。税引き前利益は前年の107.16クローから75.2クローに下降した。
エコノミック・タイムズ/インディアン・エクスプレス/ヒンドゥー・ビジネス・ライン/ザ・ヒンドゥーが30日伝えたところによれば、特別項目の利益が無かったなら、Telcoは前年の4.78クローの利益から59.14クローの純損失に転落していたはずである。特別項目利益は、ギアボックス/車軸/工作機製造施設の売却に伴うもので、その実、Telcoは前年の107.16クローの利益中102.38クローも建機部門の売却により手に入れている。
興味深いことは、売上が前年の6542.91クローから8791.79クロー(US$20億)に34%の伸びを見たにも関わらず、ボトムラインが下降線を辿ったこと。輸出売上は前年の506クローから609クローに20%アップ、その他の収入も、投資事業の売却利益127.19クローを含め171.23クローと、前年の51.04クローを大幅に上回った。
しかしながら支出を見ると、利子コストが前年の310クローから405クローに、減価償却費も同281クローから343クローに、それぞれ顕著な増加を見ている。Telcoは「総合的な自動車プロジェクトは立ち上げ時には、収益性に大きな影響を及ぼすもの」と述べ、小型車Indicaの製造事業がボトムラインを浸食したことを認めている。
インディカの販売は5万4992台をマーク、市場シェアも19%に達したものの、依然として採算ベースには乗っていない。Telcoは2000-01年末までに採算ベースに乗せられるものと期待している。多目的車と乗用車の合計販売台数は8万2835台、商用車も含めた車両の総販売台数は19万9000台と、前年の12万8000台を55%上回った。