【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of IndiaのBimal Jalan総裁は先週金曜、「過去18ヶ月以来最高のレベルに達したインフレ率は、国内経済に何ら深刻な影響を及ぼさない」と語った。
エコノミック・タイムズが27日伝えたところによれば、中央銀行はルピー相場が1米ドル=44.75ルピーの過去最低をマークした木曜、外国為替市場における投機活動に対する警鐘を鳴らすとともに、一連の対策を発表した。同発表後ルピー相場は1米ドル=44.05/10に持ち直したが、翌金曜の終値は44.37/38と再度値を下げた。
インフレに対する懸念はないかとの質問に、ジャラン総裁は、「ノー」と述べ、「モンスーンは極めて順調」と付言した。
政府の最新統計によれば、5月6日までの1週間の卸売物価を基準にしたインフレ率は6.31%と、前週の5.94%を上回り、1998年12月19日以来の最高をマークした。同上昇率は今年2月半ばの2.08%から3倍以上に加速している。