2000-05-29 ArtNo.22597
◆SAIL、HRC需要拡大でBokaroプラント近代化の恩恵期待
【ニューデリー】国営製鉄会社Steel Authority of India Ltd (SAIL)は、鉄鋼製品、取り分け熱間圧延コイル(HRC)に対する国内需要の拡大で、Bokaro Steel Plant (BSL)近代化の利益を実現できるものと自信を深めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが26日、SAIL幹部筋の消息として報じたところによれば、Bokaroの熱延鋼帯工場(HSM)が1998/99年度に完成、翌年には安定操業が可能になったことから、同社は今日のHRC需要の拡大に応じることができる。
国内最大の平鋼製造会社として今年は100%以上の稼働率を達成し、需要に応じる計画だ。今年5月には1999/2000年度の月間平均製造量を25%上回る30万トン以上のHRCを製造した。
BSLはHRCの製造量の持続的拡大を梃子に、規模の経済性の実現や生産コストの削減に成功している。電力消費の5%カット等、新たな技術・経済指数の改善から、設備稼働率の最適化、より有利な価格、生産コストの低減も図れ、これらはボトム・ラインの改善につながるはずだ。
BSLの熱延鋼帯工場で生産されたHRCの品質向上が幸いし、SAILは米国や欧州等のより複雑で高度な市場の需要にも応じられるようになったと言う。
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