2000-05-26 ArtNo.22583
◆繊維産業省、NTCのスワデシ・ポリテックス権益売却案を棄却
【ニューデリー】繊維産業省は、National Textile Corporation(NTC)が、ウッタラプラデシュ州カンプール(Kanpur)拠点のSwadeshi Polytex Ltd(SPL)の33.63%の持分を売却する計画を棄却した。
インディアン・エクスプレスが25日、Kashiram Rana繊維産業相の談話を引用して伝えたところによれば、SPLを適切に経営し得るバイヤーが存在せぬ以上、NTCがその持分を全て売却することはできない。この点からIndo RamaとIndian Petrochmical Corporation (ICPL)の買収案も否決され、SPLの23.66%のシェアを握るSwarup Groupから提出されたSPL清算案も棄却された。
金融機関が16%、一般投資家が22%出資するSPLは、1988年に高裁命令により国営化され、その際NTCが33.63%のシェアを握り、その管理を引き受けた。
しかしNTCはそれ自身累積7000クロー(US$15.938億)の累積損失を抱え、産業財政再編局(BIFR)の管理下に置かれた。Industrial Development Bank of India (IDBI)のアレンジにより募集されたNTCのSPL持分の入札は、締め切り期限が当初の1999年7月31日から同年8月31日に繰り延べられたものの、入札価格はいずれもIDBIが定めた最低留保額を下回ったと言う。ちなみにインド政府は来週の閣議で新繊維政策案を承認する見通しだ。
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