SEAnews 2000-05-26 ArtNo.22578

【カルカッタ】Aditya Birla Group傘下のHindalco Industries Ltd(HIL)は今月末にはIndal Aluminium Company Ltd (Indal)の54.6％の権益の支払いを完了する。これに伴いIndalはモントリオール拠点のAlcan Aluminium Companyグループから離脱し、ＨＩＬの子会社として再スタートすることになる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが25日伝えたところによれば、IndalのChris Bark-Jones会長兼ＭＤは24日記者会見し、以上の消息を明らかにした。それによると、1株190ルピーでIndal権益を買収することを認めたＨＩＬは、今月末までに全額の支払を完了する。ＨＩＬはこれに引き続いて5月26日から6月24日の間に同じ1株190ルピーで公開買い付けを行い、更にIndalの20％のシェアを買い足す。
AlcanがIndal権益を手放すのは、アルミナと精錬の低コストをベースに、飲料包装業界や自動車産業向けにワールド・クラスの圧延製品を供給する戦略に基づくもの。しかしながらIndalのアルミナや半製品領域における強味とＨＩＬの低コスト・メタルが一体化するなら、競争力有る製品を市場に供給できる。AlcanはIndalに対する技術支援と原料の供給を続ける。
AlcanはまたIndal及びNorsk Hydroとともにオリッサ州における年産100万トンのUtkal Aluminaプロジェクトにも参加する。
Indalの2000年3月期の純益は前年比10％増の83.9クロー(US$1910万)、輸出は同41％増の256.6クロー(US$5842万)、営業額は前年の1021クローから1049クロー(US$2.3884億)にアップした。税引き前利益が19％アップしたのは、アルミナ／アルミニウムの記録的生産、国際価格の回復、コスト削減措置の奏功によるもの。輸出は過去最高をマーク、メタラジカル・アルミナとスペシャリティー・アルミナの輸出は各26％と61％の成長を見た。