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2000-05-24 ArtNo.22554
◆カラーTV市場成長率鈍化で値下げ競争も
【チェンナイ】今年はカラーTV市場の成長が大幅に鈍化する見通しで、各社の熾烈な競争から大幅な値下がりも予想される。
インディアン・エクスプレスが21日伝えたところによれば、耐久消費財を専門とするチェンナイ拠点の指導的市場調査会社Francis Kanoi Marketing Planning Services (P) Ltd(FKMPS)は、「昨年33%の成長を見たインドのカラーTV市場の今年の成長率は6%に鈍化する」と予想とともに、雨期の降雨量が大幅に減少するなら、カラーTV市場が1992年以来初のマイナス成長に陥る恐れもあると警鐘している。
FKMPSのFrancis Xavier重役(MD)が“2000年のインド耐久消費財市場”と題する調査報告のカラーTVに関する部分にスポットライトを当て記者会見したところによると、昨年のカラーTVの売上の伸びはクリケットのワールド・カップと春の収穫が記録的豊作だったことによるが、今年はいずれの要因も存在しない。加えて1999-2000年度の農業生産が2.2%のマイナス成長を記録、また多くの州に干ばつの被害が生じていることから今年は農村需要に期待することはできない。
カラーTV市場は、過去7年間に年率28%の成長を遂げ、年間販売台数は90万台から500万台に拡大した。また連続7年20%以上の驚異的な成長が記録された。
成長が余りに速く、余りに長く続いたことから、スチームの枯渇が予想される。しかし業界プレーヤーの中にこうした現実を正視するものはほとんどなく、これらのプレヤーの目標を実現するには、800万台のカラーTVが市場に吸収される必要がある。
業界全体で600万台の売上を実現するには、現在1万ルピーの20インチ・カラーTVのベース価格を、8000ルピーまで引き下げねばならない。また単に値下げするだけでなく、積極的に値下げのシグナルを発し、顧客の購買意欲を刺激せねばならないと言う。
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