2000-05-24 ArtNo.22552
◆フォード・ソフト子会社、任天堂と後部座席システム開発
【チェンナイ】Ford Motor Co.傘下のVisteon Powertrain Control Systems India Pvt Ltdグループに属するVisteon Embedded Software India(VESI)は、インドにおける営業を拡大、目下30人のソフトウェア・スタッフを今年末までに約100人に増員する。
VESIは後部座席エンターテインメント・システム用の埋め込みソフトウェアの開発を手掛けるとともに、データ・マネージメントとナビゲーション/テレマティクス・システムの統合も計画している。VESIのマネージャー、Jayesh Patel氏によると、Visteonは後部座席エンターテインメント・システムの開発では、任天堂と提携しており、これにより家族と遠出しても、子供達は後部座席で電子ゲームに興じ、退屈を紛らせることができる。VESIはこれまでに35万米ドルを投資、投資額は必要に応じ拡大する。
またVESIは自動車用のデジタル・オーガナイザーとグローバル・ポジショニング・システム及びテレマティクス・ソフトウェアを合体するプロジェクトにも着手した。例えばドライバーが携帯電話をかける際、デジタル・オーガナイザーに記憶された電話帳機能を利用し、自動ダイヤル等の処理ができるようにする。これには携帯パソコン(PC)用のウィンドウズCE技術が応用される。
VisteonがMaraimalai Nagarに設けた工場で1998年7月からドライバー・インフォメーション・システムやエアバッグ・システムの開発を手掛けてきた埋め込みソフト開発グループは、最近は三菱ランサーのダッシュボード用ソフトウェアも完成させた。同グループは4乃至6週間以内に1万8000平方フィートの新オフィスに移転する予定で、スタッフが100人に増員されるなら、米国における埋め込みソフト部門と同じ規模を備えることになると言う。
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