2000-05-24 ArtNo.22545
◆国営鉄鋼会社SAIL、BOT/BOO方式で設備近代化
【ニューデリー】国営製鉄会社Steel Authority of India Ltd (SAIL)は資金難から設備近代化と廃棄物処理工事をBOT(建設/所有/引渡)及びBOO(建設/所有/経営)方式により民間に発注する方針を決め、関係入札の募集を開始した。
エコノミック・タイムズが23日伝えたところによれば、SAILは、今週、地元民間企業を対象にDurgapur Steel Plant (DSP)に鋳造/鉱滓粒状化プラントを増設する工事のBOT入札を募集した。
SAILはこれ以前にBhilai Steel Plantのタービン復旧工事、Bokaro Steel Plantの“electrode discharge texturising/chromating of rolls”工事のBOO入札を募集、既に入札書類を受理している。
SAILはこの他、炭塵注入装置、冷間圧延工場(CRM)近代化、鋼管製造施設に関わるBOT/BOO入札を募集する計画だ。
今週入札が募集されたDSPの鉱滓粒状化工事は、放置すれば環境問題にもつながる鉄鋼製造過程で生じる鉱滓(スラグ)に水を注入、粒状化した後、他所に移送するもので、同プロジェクトを請け負ったものは、鋳造工場と鉱滓処理工場の経営を一定期間引き受け、鋳造品をSAILに納入するとともに、鉱滓を用いてセメントを製造できる。このため地元セメント会社の強い関心を呼ぶ見通しだ。
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