SEAnews 2000-05-22 ArtNo.22522

【チェンナイ】鉄鋼製品をインターネットを通じて取り引きする垂直型Ｂ2Ｂ(ﾋﾞｼﾞﾈｽ対ﾋﾞｼﾞﾈｽ)ポータル“clickforsteel.com”を運営するムンバイ拠点のclickforsteel Pvt Ltdは、将来の事業拡張に充当するため40クロー(US$911万)を私募調達する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが19日報じたところによれば、Essar Telecomからエンジェル・ファンドの提供も受けているクリックフォースチールは、Andersen Consultingにビジネス・プロセスの評価や適法化、および未来プランの立案を委ねた。
クリックフォースチールのArjun Bharathan重役(CEO)によると、25～30％の増資を行い、国内のスチール・メジャーに出資を求める。株式の発行価格はアンデルセン・コンサルティングが設定、私募は4～5週間以内に完了する。
クリックフォースチール・コムは、インド亜大陸、西アジア、アフリカ、将来はオーストラリアと欧州もカバー、専らスチール取引の便宜を提供する。昨年の世界のスチール取引総額は3110億米ドルに達し、同社がターゲットとする市場に限っても1300億米ドルにのぼる。この内25％がオンラインにシフトするものと見られる。同社はその内30％のシェアを占める計画で、額にすれば97億5000万米ドルとなる。平均コミッション・レートを0.75％とすれば、向こう24ヶ月の売上は7500万米ドルが見込める。
スチール産業における豊富な経験を備えたマネージメント・チームは目下ビジネス・パートナーを求めスチール業界に対する働きかけを進めており、クリックフォースチール・コムのサイトを利用するサプライヤーにはワラントを発行、同ワラントは将来株式に転換されると言う。