SEAnews 2000-05-22 ArtNo.22515

【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)傘下のSynergy Synthetics Private Ltd(SSPL)は、DCL Polyesters Ltd(DCLPL:払込資本64.69ｸﾛｰ)の24.46％の権益(1600万株/額面10ﾙﾋﾟｰ)を、1株6.03ルピーでプロモーターのM B Raju氏とその一党から買収、同じ価格でＤＣＬＰＬの株式資本の20％に相当するシェアを公開買い付けする。
エコノミク・タイムズ／インディアン・エクスプレス／ヒンドゥー・ビジネス・ライン／ザ・ヒンドゥーが18日報じたところによると、マハラシュトラ州Nagpur近郊Maudaを拠点とするＤＣＬＰＬは、ポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)／延伸仮撚糸(DTY:Draw Textured/twisted Yarn)／ポリエステル・チップの製造を手掛け、ＰＦＹの年間製造能力は4万トン。ＤＣＬを傘下に収めることによりＲＩＬのＰＦＹ年間製造能力は32万トンから36万トンに拡大、世界第4位のＰＦＹ製造業者になる。ＲＩＬは向こう3年間にポリエステルの製造能力を2倍に拡大、世界のトップ3に浮上すると宣言している。ＲＩＬは原料の高純度テレフタル酸(PTA)とモノ・エチレン・グリコール(MEG)を供給し、最終製品のＰＦＹをＳＳＰＬから買い取る。ちなみに今回のＳＳＰＬによるＤＣＬＰＬ権益買収価格はＤＣＬＰＬ株の市価を30％上回っている。
ＲＩＬはこれまでにICIのムンバイにおける年産3万トンのＰＦＹプラント、India PolyfibresのLucknow における年産2万4000トンのＰＦＹプラント、JK Corpの年産4万3000トンのオリッサ・プラント、Raymond Synthetics Ltdの年産6万6000トンのAllahabadプラントを買収している。