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2000-05-19 ArtNo.22506
◆バジャジ・オート、バジャジ・テンポに株式持合いの清算提案
【ムンバイ】地場二輪車大手のBajaj Auto Ltd(BAL)は地元三輪車及び軽商用車(LCV)メーカー、Bajaj Tempo Ltd(BTL)に対し、両社の株式持ち合いに終止符を打つことを提案した。
BALトップ筋によれば、同社はBTLを率いるFirodia一族が保持するBALの9%の権益を引き取るとともに、BALが保持する23%のBTL権益をFirodia一族に譲り渡すことを提案している。
もしFirodia一族がバイバック提案を受け入れるなら、BALは必ずしも自社株を時価により買い取る必要はなく、心付けを支払う程度で済む可能性も有るが、バイバックの方式は未定と言う。
インディアン・エクスプレスが17日伝えたところによれば、BALは1株最大450ルピーで払込資本の15%、1800万株相当のバイバックを決めたが、火曜の同社株は338ルピーでスタート、350ルピーで引けた。BAL幹部は、Firodia一族は株式の持ち合い清算案にまだ回答していないと語った。この点からも両社は株式交換価格に関して、合意を見ていないようだが、同価格が主要な争点になる可能性がある。BALは「Firodia一族はBTLの支配権益を掌握できるため、悪い話ではないはず」とする一方、BALにとってはそう簡単ではないことを認めている。
BTLに対してはFirodia一族が40%、BALが23%、技術パートナーのダイムラー・ベンツが16%、それぞれ出資している。
Firodia一族が保持する9%のBAL権益の時価は400クロー(US$9107万)前後と見積もられ、これはBALが保持するBTL権益時価の7倍近くに当たる。この点からしても株式のスワップは不可能と、アナリストは見ている。
Firodia一族とBajaj一族は30年前に分裂し、両社間の株式持ち合いを巡る論争は高裁まで持ち込まれた経緯がある。
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