2000-05-19 ArtNo.22500
◆Italcementi、Zuariセメントの50%権益買収
【ニューデリー】世界第3のセメント市場インドへの多国籍企業の進出競争に衰える気配はなく、最近のフランス企業Lafargeに続き、水曜にはやはり欧州の主要セメント会社Italcementiが橋頭堡を築いた。
エコノミック・タイムズが18日伝えたところによると、イタリア拠点のItalcementiは傘下のCiments Francaisを通じ、地元K K Birlaグループがプロモーターを務めるZuari Industries (ZIL)の50%の権益を、セメント製造能力トン当たり80米ドルの価格で買収することを認めた。両パーティーが17日に調印した関係協定の下、Zuariのアンドラプラデシュ州Yerraguntlaにおける年産170万トンのセメント部門が分離され、新たに50:50の合弁会社Zuari Cement (ZCL)が設立される。ZILは傘下セメント部門の資産と負債を全てZCLに移転する。
プロジェクト・バリューは740クローと見積もられるが、両パーティーは各299クロー、合計598クローを新会社に注入する。Italcementiにとってはインド市場への初進出になる。投資銀行Lazard IndiaとBank of Americaが、Ciments FrancaisとZILの、それぞれアドバイザーを務めた。
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