2000-05-17 ArtNo.22489
◆ESL、HRCプラントにUS$2500万米ドル追加投資
【ハジラ】Essar Steel Ltd(ESL)は今年度(2000-01)内に2500万米ドルを投じ、熱間圧延コイル(HRC)の製造能力をさらに年間20万トン拡大する。
ESLのJohn C Parker取締役(営業)が日曜、同社Hazira工場を訪れた記者団に語ったところによれば、昨年ESLのHRCプラントの年産能力は200万トンから220万トンに拡大されたが、今年は240万トンに達する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが16日報じたところによると、ESLは依然として財政難から立ち直っていないが、アジアや欧州諸国の経済回復の動向や鉄鋼国際価格の上昇が同社にとって明るい未来を示している。トン当たりのスチール国際価格は1999/2000年度第1四半期の190米ドルから同年第4四半期の330米ドルに上昇した。
ESLの投資の主要部分はHBI(hot briquetted iron)、SMP(steel melting plant)、DRI(directly reduced iron)の各ユニットを改善する費用に当てられる。ハジラ・プラントにはHBI製造ラインがこれまで3つ設けられていたが、第4ラインが既に稼働しており、これによりHBI年間製造能力は2年内に320万トンに達する。ESLは最近中国から520万米ドルの高品質なCortenグレード・スチールの納入契約を獲得した。
一方、ESLは南部に独自の埠頭を設けるプロジェクトを停止し、付近にシェル社が開発する深水港を利用する方針を決めた。
ESLは副産品のスラグ、各種スチール製造工程における生産余剰、あるいは酸素の販売を開始しており、これらだけで1999/2000年度には15クローの売上が実現されたと言う。
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