【ニューデリー】国営Scooters India Ltd (SIL)は財政再建の努力が実り、産業/財政再建局(BIFR)の管理を離れ、自立を認められた。
BIFR幹部によると、SILはリハビリテーション・スキームの全ての目標をクリアし、純資産もプラスに転じたと言う。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが13日報じたところによれば、SILは1972年に発足、スクーター、モーペド、モーターサイクル、三輪車の製造を手掛けたが、経営難に陥り1992年5月にBIFRの管理下に入った。イタリア企業Innocentiから閉鎖された工場の中古設備をいわゆる“as is where is(特定の物品や不動産などを現状のまま引き渡し、欠陥があっても、品質を保証しない)”ベースで購入、技術提携も結ばなかったことから、製品の買い手を見い出せなかったことが、経営難の主因とされる。
BIFRの監督下に三輪車製造に照準を合わさ、人員整理を断行、徹底的な債務再編を実行した結果、96/97年には10.60クロー、97/98年には11.88クロー、99/2000年には6.60クロー(暫定)の純益を計上、何れも目標を上回った。重工業局(DHI)による新資金注入により負債元金の全額と未返済利子の50%を清算したことが、財務再建の決め手になったとされる。
インド政府はSILの民営化を目指しており、これまでにPiaggioとスズキが政府持分の買収に関心を表明していると言う。