2000-05-16 ArtNo.22471
◆3月の工業生産指数8.6%アップ、通年の成長率8%
【ニューデリー】今年3月の工業生産指数(IIP)は製造業の好調に支えられ、8.6%をマーク、この結果昨年(1999/4-2000/3)通年のIIP成長率も8%を記録、前年の3.9%から顕著な復調を見た。
中央統計局が先週金曜発表したところによれば、こうした復調は主にIIPの約80%の比重を占める製造業の成長が昨年3月の5.4%から今年3月の9.6%に加速したためで、通年の製造業成長率も前年の4.3%から9%にジャンプした。
インディアン・エクスプレス/ヒンドゥー・ビジネス・ライン/ザ・ヒンドゥーが13日伝えたところによれば、IIPの10%の比重を占める鉱業指数は前年の-1.7%から+0.6%に、3月については-4.9%から+2.2%に改善、IIPのやはり約10%の比重を占める電力指数は前年の6.5%から6.6%に、3月は5.5%から5.6%に、それぞれ僅かな加速を見た。
しかしエコノミストらはこうした成長がどこまで維持されるかに懸念を表明している。Institute of Economic GrowthのBB Bhattacharya教授は「経済成長を支える投資水準は資本財の成長に反映されるが、資本財のパフォーマンスは悪化の一途を辿っている」と指摘した。昨年通年の資本財の生産の伸びは4.8%と、前年の11.8%から大幅に鈍化、基本財は5.1%(1.4%)、中間財は15%(5.9%)、耐久消費財は12.2%(4.7%)、非耐久消費財4%(1.8%)の成長を見た。3月に限っても、資本財の成長は前年の11.8%から-1.8%に悪化、基本財は4.7%(0.1%)、中間財は19%(7.5%)、耐久消費財は6.7%(14.5%)、非耐久消費財は6.5%(1.7%)の成長を見た(括弧内は前年の数字)。
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