1995-07-05 ArtNo.2246
◆<星>小売業不振底打ちに関わらず、依然低空飛行持続
【シンガポール】高度成長時にも1人不振を続けてきたシンガポールの小売業界は、景気全般が下降に転じる中で益々厳しい環境に直面するものと予想されている。
証券業界のアナリストらは低成長で国民が財布の紐をさらに引き締める上、今年は330万平方フィートの小売りスペースが追加されることから、競争はさらに過熱するものと予想している。しかしSGワーバーグのアナリストは、昨年4月の消費税導入に伴う特殊環境も手伝って今年4月の小売り指数が14.8%アップした点を捉え、「小売り指数の上昇基調は同業界の不振がマクロ的見地から底打ちしたことを示しており、今後大幅な指数の落ち込みが生じる恐れはない」と予想する。しかし、国内経済成長の鈍化が一時的なものなら最低12カ月、長期性のものなら、向こう2年間にわたり低空飛行が持続する見通しと言う。(ST:7/4)
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