【カルカッタ】西ベンガル州政府経営のWest Bengal Power Development Corporation Ltd (WBPDCL)は、Development Consultants Ltd (DCL)との合弁を解消し、Murshidabad地区における2000MW(メガワット)のSagardighi発電プロジェクトを独力で進める方針を決めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11日、州政府電力部門筋の消息として伝えたところによれば、WBPDCLはプロジェクトを独力で進める方針を決め、第1期プロジェクトの1000MWの発電施設の建設について、日本の国際協力銀行(JBIC)に融資申請を行った。JBICチームは既にSagardighi発電プロジェクトを視察、検討作業を進めている。
JBICチームとの間で4月末に行われた会議には、中央政府電力省の代表も参加した。JBICチームは、プロジェクトに対する関心を表明したものの、新規融資は日本政府のインドに対する経済制裁が解かれた後になると説明した。
当初プロジェクトに74%出資するはずだったDCLは、米国のCMS Energy Corporationをパートナーに引き入れ、新会社を設立した。しかしCMSがプロジェクトから撤退を決めた後、DCLは新たなパートナーを見いだすことができなかった。この結果十分な財務基盤を有せぬDCLは、最早プロジェクトを進めることができず、撤退を決めた。このためWBPDCLはやむなく単独でプロジェクトを進める方針を決め、関係当局にプロジェクトの再認定を求めた。
地元テクノクラートSadhan Dutt氏に率いられるDCLは地元の著名なエンジニアリング・コンサルタント会社で、電力プロジェクトを専門としている。DCLはやはりJBIC支援のBakreswar発電プロジェクト(1050MW)を手掛けている。同プロジェクトにはDCLが14%、米国Ogden Energy Pacificが60%、WBPDCLが残りを出資、投資額は1621クロー(US$3.7億)と見積もられている。