2000-05-12 ArtNo.22441
◆カルナタカ州、投資戦略を奨励措置から社会基盤整備にシフト
【バンガロール】カルナタカ州政府は投資プロジェクト誘致戦略の中心を奨励措置から社会基盤の整備にシフト、戦略業種に最適な社会インフラを整備する計画だ。
カルナタカ州商工部のV S Patil次長が10日当地で催されたカルナタカ州貿易投資ロードショーの会場で語ったところによると、カルナタカ州政府は複数の戦略部門を特定し、これらの部門にマッチした社会インフラを整備する。このため目下新産業政策の立案作業を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11日報じたところによれば、既に自動車産業誘致地区が選定されている。これ以前の様々な奨励措置のファンドの一部が社会基盤の整備に充当される。
また州政府はある種の経済活動から手を引く方針で、新設された再編委員会(Reforms Commission)が投資を引き揚げる事業部門をリストアップしている。同委員会は6ヶ月以内に関係報告書を完成させる。
一方、カルナタカ州政府のR.V. Deshpande産業部長によると、この日は地元のBangur一族やBirla一族、HMP等から投資提案を受けた。関心が表明された部門には観光、道路建設、化学、その他のハイテク産業が含まれる。カルナタカ州政府が自由化政策を導入して以来、複数の資本集約プロジェクトが誘致された。トヨタ、ボルボ等の海外企業から投資提案が寄せられており、1500クロー(UE$3.4億)の光ファイバー・ケーブル・プロジェクトも来月着工される。Reliance、BPL、Finolex等が州内で複数の光ファイバー・ケーブル事業を準備していると言う。
Deshpande氏はアンドラプラデシュ州の情報技術(IT)産業誘致政策に触れ、近隣諸州の追い上げを受けているが、アンドラプラデシュ州のIT輸出が500クローに達する時には、カルナタカ州のそれは5400クローをマークしているだろうと自信を表明した。
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